名古屋市千種区鏡池通沿いに、
前を通るたび気になっていたお洒落な建物があります。
1階部分がガラス張りになっている、モダンな建物。
この日は、窓の外にモニターが設置されていました。
その前で足を止め、映像に見入る人の姿も。
モニターに映し出されていたのは、
海を臨む円形の跡地のような場所で、キャンバスに向かう女性の姿。
建物の中に入ると、海を描いた絵が。
先ほどの映像の女性が描いていたものです。
愛知県在住のアーティスト・下道基行さんのプロジェクト
『海を眺める方法』の映像展。
初日には下道さんご本人のギャラリートークが開かれ、
会場は多くのアートファンが集まりました。
下道さんは、砲台など全国に無数に残る軍事施設の廃墟を再利用する
「Re-Fort Project」を実施。
この作品は、東京湾要塞跡で制作されました。
千鳥ヶ淵の砲台跡をステージ替わりにして
花見や、フォークジャンボリーをしてみたり...
関門海峡の砲台跡から、花火師さんに花火を打ち上げてもらい、
観客に楽しんでもらったり...
よくぞ思いついたというユニークなアイデアの数々。
放置された廃墟に新しい機能を与え、
それをいろいろな人と一緒に使い、
最後は元あった状態に戻す。
どのように過去と出会い、触れて、考えることができるか...
下道さんのプロジェクトに興味深々です!
この展覧会は、2/22(日)まで、
「florist_gallery N」にて開催中です。