紅葉を巡る奈良の旅。
桜の名所として名高い吉野を訪ねました。
"一目千本"とも言われるように、
春には桜色に染まる吉野。
桜の木々が赤く染まる秋もまたいいもの。
吉野はいくつもの世界遺産が集まるエリア。
世界遺産に指定されている寺社を駆け足ですべて回りました。
(本当はゆっくり巡りたかったのですが、日帰りだったので...)
徒歩2時間ほどの道のり。
標高の一番高い、上千本エリアまでバスを利用し、
歩きながら下りてくるプランでスタート。
この作戦が大正解!
上るにはあまりに厳しい坂道だったので...。
最初に訪れたのは、金峯神社。
清々しい空気に包まれています。
霊場・熊野三山まで続く修行の道、大峯奥駈道。
世界遺産にも指定されています。
この景色を見て、同行した友人は、
「東山魁夷の絵みたい...」
私も同じことを考えていました。
感性の似ている友人と一緒だと旅の楽しみが増します。
次の世界遺産は、吉野水分神社。
神さびた佇まい。
境内には静かな空気が満ち、遥か昔にタイムトリップした気分に。
境内の片隅で、可愛らしい木彫りのフクロウと目があいました。
いつからここにいるのでしょうか?
山道をぐんぐん下り、中千本エリアへ。
続いての世界遺産は、吉水神社。
南北朝時代、後醍醐天皇がここを皇居としました。
最後に訪れたのは、金峯山寺蔵王堂。
吉野山のシンボルでもあり、多くの参拝客で賑わいます。
現在、秘仏のご本尊・蔵王権現像3体が特別に御開帳されています。
仏像ファンの私にとって、まさにここが旅のハイライト。
想像してみてください。
このお堂の中に、なんと高さ7メートルもの仏様が3体も!
しかも、肌の色は青!!
仏像ファンならずとも、是非お姿を拝みたいものです。
歩き疲れて、食堂へ。
吉野名産の葛を使った、「葛うどん」を注文。
つるんとした食感の麺に、葛の餡でとろみをつけたつゆ。
体の芯まで温まりました。
食後のデザートは、駅前の売店にてゲットしたヨモギのおやき。
吉野山をひたすら歩いて下りに下った余韻に浸りました。
あまりに急な坂だったので、
今まで使ったことのないような筋肉を使ったのでしょうか。
その後2~3日ほど相当な筋肉痛に見舞われたのでした...(^_^;)