祭人魂 毎週土曜 11:25~放送

伝統ある祭に情熱を燃やす「祭人」に焦点を当て、地元に息づく祭の魅力を浮き彫りにする。祭人魂─古から伝わる「祭」。その土地の「人々」の息吹が感じられ、「魂」が脈々と受け継がれていく

次回放送

#334

2021.3.13放送

三重・鈴鹿市 獅子神御祈祷神事

吉田文明さん

全国有数のお茶の産地として知られる三重県鈴鹿市。
町を見守るのは、猿田彦大神の総本宮、椿大神社。
境内には、妻・天之鈿女命が祀られ、
神々が降り立ったと伝わる場所も。
3年に一度執り行われる、獅子神御祈祷神事。
「導きの神」とされる猿田彦大神が、
天之鈿女命の化身である獅子を先導し、舞を奉納。
1300年前から伝わり、日本最古の獅子舞と言われている。
今回の祭人は、獅子舞保存会の吉田文明さん。
舞は、獅子役の大人と、二人の子供が担う。
猿田彦大神の役を演じるのは、地元の小学生。
子供が活躍する椿大神社の獅子舞。
育まれていく地元愛に、期待を寄せる。
2月、境内での舞の奉納を皮切りに、
2か月にわたって町の各家を1軒ずつ回り、
住民の幸せを願って祓い清める。
授かったお札は、3年間、家の守り神として神棚に祀られる。
獅子の到着を厳かに迎えるのは、
この日を心待ちにしていた夫婦。
「3年間無事に過ごせたらありがたい。二人で。」
地域に根付いた、1300年の歴史。
人々の心に寄り添い続けてきた椿大神社の獅子舞は、これからも・・・。