次回放送
#336
2021.3.27放送
愛知・津島市 開扉祭
新型コロナ感染症の拡大で、大きな変化を求められた私たちの暮らし。
この一年、中止に追いやられた祭りが後を絶たなかった。
その中で、去年も、そして今年も開催した祭りがあった。
700年以上にわたり行われてきた愛知県津島市・津島神社の
「開扉祭(かいひさい)」。
神社に祀られている神様の象徴で、葦(よし)でできた大松明『奉幣(ほうべい)』を新しいものと交換する、一年で最も重要な神事の一つ。
今回の祭人は村上陽平さん。若かりし頃から担ぎ手として携わり、
代表としても神事を支えてきたが、7年前に一度、引退した。
今年は「コロナで人数が揃わない」と現役メンバーから相談を受け、
担ぎ手を引き受けた。
長年関わってきた者として、開扉祭を途切れさせるわけにはいかない。
改めて思わされる、人が祭りを求める理由。
そして、ふるさとにとって祭りとはどんな存在なのか。
大切な「何か」を、この開扉祭から紐解いていく。
古より受け継がれてきた全ての祭りには、その土地の歴史と、
そこに住む人々の息吹があり、魂が込められている。
しかし、後継者不足や娯楽の進化など時代の変化に伴い、
様々な祭りが途絶えている現状がある。
コロナ禍の今、真剣に考えたい。
祭りは、先人が大切に守り繋いできた、世界に誇る日本の文化。
「祭り」がもたらしてくれるものは何か。
「祭り」が無くなって失うものは何か。
日本人にとって、「祭り」とは何か...。