温帯低気圧の誤解と予想位置と次の台風!
今日の最高気温、名古屋24.4℃、岐阜22.6℃、津23.3℃で平年より2~4℃低い10月上旬~中旬並の値でした。岐阜は今季最も低かった。
今日午前6時の実況天気図上の台風16号です。等圧線が真ん丸に近い。
今日午後9時の予想天気図です。午前9時に台風から温帯低気圧に変わり東進、等圧線はいびつな楕円形状に広がります。
台風は上から見ると、このように真ん丸に近い雲の渦です。雨の範囲も比較的狭くなります。
温帯低気圧は雲が楕円形状に広がることにより、雨の範囲が広がります。なぜ楕円形上に広がるかというと、渦を形成する要因が北からの寒気と南からの暖気に変わるためです。
台風のエネルギー源は暖かい海面からの水蒸気で、回転軸が下層から上層まで垂直で真ん丸の渦を形成します。温帯低気圧のエネルギー源は南北の温度差です。温度差を解消しようとかき混ぜる渦で、自然の営みに感服します。
台風が温帯低気圧に変わるのは衰弱を意味しません。午前6時の台風実況値と午後9時の温帯低気圧予想値を比べれば明白です。むしろ、雨や風の影響を受ける範囲が広くなることが多いのです。
台風が温帯低気圧に変わると予報円が消えてしまうのも安心感を与えるという誤解を生む要因かもしれません。温帯低気圧の予想位置をプロットし、予想される中心気圧を記しました。勢力は発達、維持されることがわかります。
東海地方、大雨のピークは明日午前0時ころから正午頃までです。岐阜県を中心に雨の量増えて大雨災害に注意警戒が必要です。朝の通勤通学への影響が心配されます。週明けは発生が予想される台風17号の影響があるかもしれません。最新の気象情報の確認が重要です。ではまた明日!