記録的高潮と服装と涙目!
台風17号は予想通りの高潮をもたらしました。午前中、津地方気象台に電話取材する中で、観測史上最高潮位を記録したことを知る。夕方には、気象庁から正式発表があった。
全国8地点で最高潮位を更新。住宅78棟が浸水被害にあった鳥羽に注目すると、最高潮位190cm。これまでの記録は半世紀以上前の1953年9月25日の台風13号による175cmだった。どうしてこんなに潮位が高くなったのか。
残暑の影響で海水が膨張して通常の潮位より高い状態だった。ちなみに、地球温暖化による海面上昇もこの膨張による影響が大きい。そして、昨日は中秋の名月で大潮期間、満潮時刻の午後6時頃に通常より潮位が高くなる。さらにその午後6時頃に台風17号の最接近が重なり、吸い上げ効果(低気圧は軽くて海面を押さえつけられない)と吹き寄せ効果(暴風により海水を湾沿岸部に集める)により、さらに潮位が高まり高潮をもたらした。残暑の影響で海面水温が高い状態であったことは台風が強い勢力を維持できたことにも繋がる。気圧が低ければ吸い上げ効果を強化、風が強ければ吹き寄せ効果を強める。あらゆる要素が重なったわけだ。微々たる影響かもしれないが、湾であるので大雨による水位のかさ上げも。
大潮期間であることも、満潮時刻も、台風の接近も予想できることなので、情報をしっかり得て早めに備えることがやはり重要です。
ちなみに、通常の海面から190cmと考えてください(海抜と同じ)。海底からではありません。
今日の最高気温、名古屋27.6℃、岐阜26.7℃、津27.9℃。平年より1~3℃高い。10月に入り衣替えの時期ですが服装選びが難しい気温です。
気温と服装の目安です。当然個人差はありますが、25℃以上で半袖、20℃以上で長袖、20℃未満だと重ね着、15℃未満で冬物の登場です。
名古屋の週間予想気温です。平年より高め。日中は半袖でも充分、朝晩は20℃を切って重ね着が必要と、調節しやすい服装を。
今日午後3時に台風19号が発生しました。金曜日に列島最接近。まだ、予報は不安定ですが、本州直撃はない見込み。そして、明日には20号も発生しそうで、南海上の海面水温の高い状態が続いていることがわかります。
10月の台風、平年値(30年間の平均)です。発生は3.6個、接近は1.5個、上陸も0.2個あって10月は安全だとは言い切れません。最新の情報を常に入手するようにしましょう。
最後に(本当に)お天気のあらすじです。大陸の高気圧におおわれて日中は晴れますが、湿った空気の通り道にもなり、朝晩気温の低い時間帯は雲が広がりやすいでしょう。夕方以降山沿いでは雨が降る所も。
50年の歴史を閉じる大名古屋ビルヂングの特集、泣けたなぁ。涙ながらに18時36分天気のためにスタジオに入ると関根さんも浦口さんも涙目だった。18時36分の天気は2人涙目でお届けしました。ではまた明日!