神男に触れると厄落としになるという信仰から、たった一人を巡り、
数千人の裸男たちが壮絶な揉み合いを繰り広げる愛知県稲沢市の
国府宮はだか祭。今回の祭人は神男を務める木村政人さん。
幼い頃から手を合せ続けてきた神社の祭礼だけに思いもひとしお、
選ばれた瞬間は涙を流して喜んだ。しかしその瞬間から自分の体は
自分のものだけではなくなる。己への挑戦、そして皆への奉仕の心。
当日までに身も心も整える非日常の様子を追う。