前回、真っ赤な長良川鉄道の豪華観光列車
「ながら」について書きましたが...
今回は赤は赤でも
赤備えで有名な井伊家の城下町
滋賀県彦根市です。
今年の大河ドラマ「井伊直虎」の井伊家ゆかりの彦根。
実際に直虎は彦根には住んでいませんが、
関ヶ原の合戦後、井伊家が入部し
彦根城を築き、かの地を治めました。
井伊家の彦根藩は幕末まで続きます。
さて、彦根といえば外せないのが
街の中心に鎮座する「彦根城」
関ヶ原の合戦後に、
大阪の豊臣家に対する守りの要として
急ピッチで作られました。
そのため急いだとはいえ、
かなり頑強な要塞なんです。
敵の侵入を防ぐ数々の仕掛けが施されておりまして...
例えば...
頑強な石垣に...
敵を射撃するための格子はもちろんのこと...
写真の右上にかかる橋も、敵が攻めてきた場合は
切り落とすことができ、
城壁内への侵入を防ぐことができます。
ちなみに...
攻城戦の際には切り落とされる橋の上に登ってみますと
彦根城のすぐ目と鼻の先に佐和山が見えました。
写真の真ん中に見える尾根が「佐和山」です。
歴史に詳しい方はすぐピンとくるかと思います!
関ヶ原で敗れた西軍の石田光成の居城があった場所です。
関ヶ原の後、徳川方によって徹底的に破壊され、
彦根城築城の際に
佐和山城の石垣などが再利用されたとみられています。
さあ、
いくつものトラップを潜り抜け
いくつもの城門を潜り抜けた末にたどり着いたのが...
天守です!!
屋根や窓の装飾に工夫が凝らされた
壮麗な外観ではありますが、
内部は...
大木が梁として
何重にも組まれています。
さらに、外から見ると白壁でしたが、
そのすぐ裏には
敵に射撃を浴びせるための銃眼があります。
天守まで守りに抜かりない鉄壁の彦根城です。
彦根城の
表の顔と裏の顔が異なり、
築城当時の緊迫した世相が伝わってきます。
さて、続いては
城に併設されている彦根城博物館へ!!
ありました!!
井伊の赤備え!!

戦場で井伊の赤鬼ともいわれ恐れられたということですが...
たしかに...
この甲冑に身を包んだ武者が槍や刀をもって現れたら...
想像しただけでも恐ろしいです...
こちらの屏風は
オール赤備え!! の軍勢が戦う様子が
鮮明に描かれています...
野戦の風景の中で目立ちますね。
その井伊の赤備えと同じ型の兜をかぶっているのが
我らが...
ひこにゃん!!
彦根城築城400年のイベントで誕生したひこにゃんですが、
今年がちょうど彦根城築城410年ですので、
現在10歳!!
彦根城博物館内で1日に数回
写真撮影タイムが設けられていますが、
大勢のお客さんがスマートフォンを片手に集まり大盛況!!
不動の人気を誇っておりました!!
400年前の「井伊の赤鬼」と現代の「ひこにゃん」
まさに「きびしさ」と「ゆるさ」のコントラスト。
絶妙です。
3月からは彦根城築城410年祭が始まり、
今年12月まで彦根城周辺で
特別展示や歴史イベントが行われます。
歴史好きの方もそうでない方も機会があれば是非!!