オンブズ東海
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「オンブズ東海」は、第三者の視点から東海テレビの放送やイベント等に対し広く論評し、監視することで、放送倫理の向上、視聴者の皆さまとの信頼関係の構築に寄与することを目的に設置しました。
【オンブズ東海委員(敬称略)】
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委員長
橋本 修三
橋本法律事務所 弁護士
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委員
東 珠実
椙山女学園大学現代マネジメント学部 教授
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委員
臼田 信行
中部日本ビルディング(株) 代表取締役社長
【オンブズ東海の主な活動】
- 人権侵害の有無、東海テレビの放送やイベント等に対する論評や点検
- 制作者が自らの良心に従って番組を制作することの担保
- 視聴者や制作スタッフ、広告主などへのアンケート調査
活動報告
「オンブズ東海」第54回委員会 概要
<日 時> 2025年6月9日(月) 午後4時00分~午後5時20分
<場 所> 東海テレビ本社
<出席者> 橋本修三委員長 東珠実委員 臼田信行委員
小島浩資社長 祖父江茂樹専務
<内 容>
今回の委員会では、女性活躍推進チームのアンケートに基づく社内調査の結果や、3月に実施した放送人研修会、5月に名古屋の民放9社が合同で実施したコンプライアンス研修の概要などについて説明。そのほか、各種トラブル事案を社内の会議で注意喚起したこと等について報告し、委員と意見交換しました。また、CSR・SDGsの取り組み等についても社側から報告しました。
議事の概要は以下の通りです。
【会社側からの主な報告】
○女性活躍推進チームのアンケートに基づく社内調査について
・アンケートに基づき実施した社内調査の結果と、社内対応について
〇名古屋民放9社コンプライアンス研修について
・名古屋地区の民放9社が連携し、「ビジネスと人権」をテーマに、人権の尊重やコンプライアンスの徹底を図るべく実施
○2024年度 第2回放送人研修会の報告
・テーマを「対人関係の構築こそが、ハラスメントゼロへの第一歩」とし、講師に植松侑子氏(ハラスメント対策アドバイザー)を迎えて開催
○CSR・SDGsの取り組みについて
・「自分たちは何が出来るか、地域に貢献できる企業でありつづけるためには」をテーマに社内でワークショップを実施
・音読を東海テレビオリジナルのコンテンツにすべく「音読ヒロバ」と命名
○岩手を中心とした東北支援について
・自社の記者・カメラクルーが大船渡山火事の取材応援を行ったこと
○BPOの動きについて
・放送人権委員会では、テレビ東京が2023年3月に放送した「激録・警察密着24時!!」が放送倫理上問題ありと委員会決定。
・放送倫理検証委員会では、毎日放送が2023年11月から3回にわたって放送した「ゼニガメ」が一部放送回において放送倫理違反があったと委員会決定したこと、また、日本テレビ「月曜から夜ふかし」が審議入りしたことを報告。
【委員からの主な意見】
- アンケート調査は実施後の対応が重要。その対応もしっかりなされていると思う。
- 社長が調査結果を受けて全従業者に向けメッセージを速やかに出したことは大変良いこと。
- 企業にカスハラ対策を義務づけるいわゆるカスハラ対策法が国会で成立したこともあり、その準備も進めて欲しい。
- 名古屋地区の民放が連携してコンプライアンス意識を高めていくことは、非常に意味があると感じる。
- 「放送人研修会」はテーマ、講師の人選とも良かったし、何よりワークショップがとても良かった。いい研修だと思った。
次回、第55回委員会は2025年9月に開催を予定しています。