オンブズ東海
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「オンブズ東海」は、第三者の視点から東海テレビの放送やイベント等に対し広く論評し、監視することで、放送倫理の向上、視聴者の皆さまとの信頼関係の構築に寄与することを目的に設置しました。
【オンブズ東海委員(敬称略)】
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委員長
橋本 修三
橋本法律事務所 弁護士
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委員
東 珠実
椙山女学園大学現代マネジメント学部 教授
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委員
臼田 信行
(株)中日新聞社 常務取締役
【オンブズ東海の主な活動】
- 人権侵害の有無、東海テレビの放送やイベント等に対する論評や点検
- 制作者が自らの良心に従って番組を制作することの担保
- 視聴者や制作スタッフ、広告主などへのアンケート調査
活動報告
「オンブズ東海」第51回委員会 概要
<日時>
2024年9月9日(月) 午後3時00分~午後4時10分
<場所>
東海テレビ本社
<出席者>
橋本修三委員長 東珠実委員 臼田信行委員 小島浩資社長 祖父江茂樹専務
<内容>
委員会では、東海テレビが「ぴーかんテレビ不適切テロップ問題」を起こした8月4日を「放送倫理を考える日」と定めており、今年も関連行事を実施したこと、社内の「女性活躍推進チーム」が実施したアンケートの結果とその後の対応のほか、「コンプライアンス責任者会議」、CSR・SDGsの取り組み等について社側から報告し、委員と意見交換を行いました。
議事の概要は以下の通りです。
【会社側からの主な報告】
○「放送倫理を考える日」関連行事のご報告
・東海テレビでは「ぴーかんテレビ不適切テロップ問題」を起こしたのを機に、8月4日を「放送倫理を考える日」に制定。今年は「人権問題」をテーマに「放送倫理を考える全社集会」を8月2日に開催し、役員、グループ会社の従業員含め463名が参加したこと、また7月の「放送倫理を考える月間」に各部署が話し合った結果について。
○8月実施の「第44回コンプライアンス責任者会議」について
・生中継現場での無断配信への対応方法について。
・11月から施行される「フリーランス新法」の概要などについて。
○社内の女性活躍推進チームによるアンケートの結果について
・女性活躍推進チームの活動内容のほか、4月に実施したアンケートとその結果、結果を受けた社としての対応について。
○社外アドバイザー報告について
・社外アドバイザーを委嘱している上智大学の音好宏教授と社側が、コンプライアンス・放送倫理意識向上に関する取り組みについての意見交換を8月2日に実施。放送を巡る動きや業界動向なども議題としたこと。
○CSR・SDGsの取り組みについて
・6月以降に実施したCSR・SDGsに関する活動のほか、従業員の子供らによる職場参観企画「東海テレビキッズデー」を夏休みに実施したこと。
○岩手を中心とした東北支援について
・6月以降の東北支援に関して、ニュースや情報番組で取り上げた内容と件数のほか、8月末に小島社長が岩手県の関係先を訪問し、当社が実施したこの1年のコンプライアンス・放送倫理意識向上に関する取り組みを報告したこと。
○BPOの動きについて
・テレビ東京が2023年3月に放送した「激録・警察密着24時」が、放送人権委員会で審理入り、放送倫理検証委員会でも審議入りしたこと。
【委員からの主な意見】
「放送倫理を考える全社集会」での各部からの報告は、いずれも長時間話し合えるぐらいの多岐にわたる深いテーマで、非常に勉強になった。
・集会の参加者数が多かったのは良いこと。館内共聴やオンラインによる視聴、事後配信など、引き続き多くの方が参加しやすい体制を整えていってほしい。
・集会の参加者への事後アンケートは、集会を積極的に受け止める意見がほとんどで、形式も良かったのではと思う。
・中継などでの無断配信について、現場責任者が冷静に対応するのは大変だが、トラブルにならないように注意してほしい。
・「フリーランス新法」については、実際の担当者にまで内容の周知が行き届くような対応をお願いしたい。
・ハラスメントを起こさないようにするには、人権尊重の意識と信頼関係、環境型ハラスメントにならないことの3点が大切。
・ハラスメントの事例を共有すること、ハラスメントを防止するためのワークショップ型研修を繰り返し行うことが大事。
・しっかりとアンケートを取り、ハラスメントの実態を吸い上げて取り組んでいるようなので、状況は少しずつ改善していくのではないか。
次回、第52回委員会は2024年12月に開催を予定しています。