祭人魂 毎週土曜 11:25~放送

伝統ある祭に情熱を燃やす「祭人」に焦点を当て、地元に息づく祭の魅力を浮き彫りにする。祭人魂─古から伝わる「祭」。その土地の「人々」の息吹が感じられ、「魂」が脈々と受け継がれていく

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#322

2020.12.5放送

愛知・武豊町 長尾地区祭礼 三番叟 後編

柳家花緑さん

江戸時代から醸造業で栄えてきた知多半島周辺では、
その経済力を活かし、全国でも珍しい山車文化が形成されてきた。
愛知県武豊町の春のお祭り「長尾地区祭礼」もその一つ。
6輌の山車が神社に集結する。
見せ場は、男の子による三番叟(さんばそう)。
能を起源とし、五穀豊穣や天下泰平を祈る舞いとして庶民に親しまれてきた。
しかし今年は、コロナの影響で春の祭礼が中止に。
毎年、この町で生まれた新一年生の男の子がその大役を担う。
今年、三番叟を奉納するのは岩田彩都くん。
祭りは中止となっても三番叟だけはお披露目させてあげたいと、
この秋、神社での奉納が決まった。
迎えた当日。三番叟を奉納する子供は「神の子」とされ、
祭りの間は地面に足をつけることが許されない。
太鼓や笛に合わせ、神前で舞う彩都くん。
この日のために毎日稽古に励んできた。
約10分にも及ぶ舞い。
落語家の柳家花緑さんが町を訪ね、三番叟の魅力、歴史を探る。