次回放送
#313
2020.9.26放送
三重・伊勢市 かんこ踊り 前編
華やかな衣装で着飾り、鉦(かね)や太鼓、笛などで囃し、
歌い、集団で踊る風流(ふりゅう)踊り。
日本全国に広がっているが、「かんこ踊り」は三重県各地で
行われている。そのうちの1つ、伊勢市円座町では、盆供養の念仏踊りとして350年以上受け継がれてきた。「シャグマ」と呼ばれる
被り物を頭に載せ、黒と白の縞模様の衣装にわらの腰みのを着け、
胸に吊るした羯鼓(かっこ)と呼ばれる鼓を打鳴らしながら舞う。
かつて貧しかった里に、大庄屋の米山家が水路を引き、
水という共有財産を得ることによって豊かな田畑を築くことが出来た住民たち。
水を中心とした地域の繋がりの強さ、先祖を敬う心は、人々の生活にも深く表れている。
この地を訪れたのは、風景から人物まで幅広いジャンルで活躍する写真家・宮澤正明さん。
田園に囲まれた小さな町で大切に守られてきたお盆の営みを見つめる。