次回放送
#299
20200613放送
岐阜・高山市 高山祭 前編
岐阜県高山市で16世紀後半から17世紀が起源とされる高山祭。
高山祭とは春の「山王祭」と秋の「八幡祭」、2つの祭をさす総称。
高山の人々に大切に守り継がれ、ユネスコ無形文化遺産にも登録された。
このうち、高山に春の訪れを告げる「山王祭」は、
旧高山城下町南半分の氏神様である日枝神社(山王様)の例祭。
災厄をはらい、町の安全と五穀豊穣を祈願する。
祭りの華は、豪華絢爛な12輌の屋台。かつてこの地域は、
木材や鉱山資源が豊富で幕府が直轄地にするほど、経済的に潤ってきた。
その財力で飛騨の匠たちに技を競わせ、屋台は次第に豪華になっていった。
また、地域ごとに屋台組が形成され、「遠くの親戚よりも、近くの屋台組」と
言われるほど、その絆は強い。
高山で大切に守られてきた文化遺産。
その歴史を紐解き、込められた思いに触れる。