次回放送
#285
2020.2.29放送
石川・穴水町 奥能登のあえのこと
奥能登地域の農家に古くから伝わる「あえのこと」は、
稲作を守る"田の神様"を自宅に招き入れ、一年の収穫を
感謝する農耕儀礼。
1976年に国指定重要無形民俗文化財に指定され、2009年には、
ユネスコの無形文化遺産にも登録された。
今回の祭人は、石川県穴水町で唯一継承する森川祐征さん。
天候や自然災害、動物被害など、数々の困難を乗り越えた先にある収穫は、
待ちに待った喜びの時。それも神様の力添えがあってこそ。
季節に採れた「恵み」で神様をもてなす。
この日から約2ヶ月、神様には春を迎えるまで家の中で過ごしてもらう。
そして、春になると五穀豊穣を祈願し、"田の神様"を再び田んぼへと送り出す。